후리가나로 읽는 일본 고전
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おじさんのはなし
おじさんの話
小山 清
小山 清의 おじさんの話(おじさんのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,232자 · 42화면
氷砂糖を買ってきてくれないか。おれはそれをしゃぶっていようと思うんだ。」
「いまが大事なときじゃないか。辛抱しなよ。」
おじさんが氷砂糖を欲しがるのは、口ざみしいためばかりではなく、寝台に寝てばかりいて一日が長くて退屈なので、それでもしゃぶって気を紛らわしたいらしいのだった。私は看護婦に訊いてみたが、差支えないと云うので、病院の売店から氷砂糖を買ってきた。おじさんは早速それを頬ばった。病室の附漆のお母さんか誰かが口に入れているのを見て、おじさんは子供のように欲しくなったのかも知れなかった。
おじさんの病状は、その後まったく順調で、日ましによくなっていった。それでもおじさんは一月あまり入院していた。食堂のおかみさんがいちど見舞いに来てくれたそうである。その後しばらく私はおじさんに御無沙汰していたが、殆ど一年ぶり位に尋ねたら、おじさんは元気なくしょんぼりしていた。
「きみに愛想を尽かされちゃったし。」
とおじさんは気の弱いことを云った。それは私の方こそ、おじさんに云わなければならない言葉であった。人が人に愛想を尽かすなどということは、果して出来ることだろうか。