후리가나로 읽는 일본 고전
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おひめさまとこじきのおんな
お姫さまと乞食の女
小川 未明
小川 未明의 お姫さまと乞食の女(おひめさまとこじきのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,692자 · 16화면
夜になったときに、お姫さまは、みんな自分のような貧しいようすをした旅人ばかりの泊まる安宿へ、入って泊まることになされました。そこには、ほんとうに他国のいろいろな人々が泊まり合わせました。そして、めいめいに諸国で見てきたこと、また聞いたことのおもしろい話や、不思議な話などを語り合って、夜を更かしました。また、それらの中には、自分と同じ年ごろの唄うたいがいて、マンドリンを鳴らして、いろいろな歌をうたって、みんなを楽しませていました。
お姫さまはもとからマンドリンを弾くことが上手であり、また、歌をうたうことが上手でございましたから、自分も、明日からは、唄うたいとなって、旅をしようと思われました。夜が明けて、太陽が、花の咲いたように空に輝きわたりますと、その宿に泊まったすべての人々は、思い思いに旅をつづけて、散っていってしまいました。お姫さまは、それを哀しいことにも、また、たのしいことにも思われました。そこで、自分は、すっかり唄うたいのふうをして、この町を立って、さらに遠い遠い、自由な旅をつづけることになされました。
お城の内に、お姫さまのかわりになって残った女の乞食は、その日からは、なに不足なく暮らすことができましたけれど、退屈でしかたがありませんでした。