후리가나로 읽는 일본 고전
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おりつとこらと
お律と子等と
芥川 竜之介의 お律と子等と(おりつとこらと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,195자 · 51화면
「そら、そこに東枕にてもよろしいと書いてありますよ。――神山さん。一本上げようか? 抛るよ。失敬。」
「こりゃどうも。E・C・Cですな。じゃ一本頂きます――。もうほかに御用はございませんか? もしまたございましたら、御遠慮なく――」
神山は金口を耳に挟みながら、急に夏羽織の腰を擡げて、々店の方へ退こうとした。その途端に障子が明くと、頸に湿布を巻いた姉のお絹が、まだセルのコオトも脱がず、果物の籠を下げてはいって来た。
「おや、お出でなさい。」
「降りますのによくまた、――」
そう云う言葉が、ほとんど同時に、叔母と神山との口から出た。お絹は二人に会釈をしながら、手早くコオトを脱ぎ捨てると、がっかりしたように横坐りになった。その間に神山は、彼女の手から受け取った果物の籠をそこへ残して、気忙しそうに茶の間を出て行った。果物の籠には青林檎やバナナが綺麗につやつやと並んでいた。
「どう? お母さんは。――御免なさいよ。電車がそりゃこむもんだから。」
お絹はやはり横坐りのまま、器用に泥だらけの白足袋を脱いだ。洋一はその足袋を見ると、丸髷に結った姉の身のまわりに、まだ往来の雨のしぶきが、感ぜられるような心もちがした。