후리가나로 읽는 일본 고전
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おしげ
お繁
山本 周五郎
山本 周五郎의 お繁(おしげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,857자 · 14화면
三
と村の人たちは語り合った。銀太郎は十日あまり気のぬけたようなありさまであった。漁にも出なかったし酒を呑むでもなかった。部屋の隅にころがされて火のついたように泣く乳呑児の声も耳に入らぬのか、木偶のように硬ばった蒼黒い顔を振向けて、いつまでも空の遠くを見守っているのだ。――しかしそれはまもなく変った、彼はふたたび呑みはじめた、浴びるほど呑んだ。
「へん、逃げてみろ」
泥のように酔った銀太郎は、村うちをうろうろ歩きまわりながら喚く、「逃げられるものならよ。へん、捉めえてやるぞ、二人とも火祭りにしてくれるのだ」
そしてしばらく経つと、ふいに銀太郎の姿がどこかへ見えなくなった。――お繁とその妹はこうして親たちから捨てられたのである。
三
哀れな姉妹をひきとってやろうという者は、しかし村には一人もいなかった。
二人はごく貧しい村人にさえ嫌われるほど汚く、穢れていた。おまけにお繁は半馬鹿だと……事実はそうでなかったが……云われていたし、親から受けていた悪い病気のために体には腫物が絶えなかった、そしてそれが垢の臭みといっしょになって側へも寄れぬほどひどく匂うのだ。