후리가나로 읽는 일본 고전
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くろがねてんぐ
くろがね天狗
海野 十三
海野 十三의 くろがね天狗(くろがねてんぐ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,616자 · 18화면
忘れるなッ」
そういい置くと、半之丞は軒端を出てバラバラと走りだした。すると街上の殺人鬼も何に脅えたか、同じくバラバラと駆けだした。
「ま、待てッ!」
と虎松が喚きながら、追いかけるのを、
「莫迦め! 来るなと申すに。教えたことをすぐ忘れる愚か者めが」
そういい残して半之丞はドンドン駆け出していった。そのうちに二つの黒影がもつれ合って一つになると見えたが、そのまま次第に夜の闇の中に消えて見えずなった。
虎松は、それでも後を追い駆けたが、それが無駄であることに気がつくには、余り多くの時間を要しなかった。
「――解せぬ。……」
と首をふりながら、元の大通りへ帰ってくると、そこには何時押しよせたか、十人あまりの人だかり……。
「あまりにも美事な太刀傷じゃ。人間業ではないのう」
「やはり天狗の仕業じゃ。それに刃向ったは権四郎の不運!」
「そうじゃ、権四郎の不運じゃ。吾々の知ったことではないわ」
ことの済んだ後で、云い訳をしているのは、酔も何も醒めはてた権四郎の同輩たちだった。前額から切りつけられて、後頭部まで真直な太刀痕が通っているという物凄い切られ様をした権四郎の死骸の上に、同輩の一人がソッと羽織を被せてやった。