후리가나로 읽는 일본 고전
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こんにゃくうり
こんにゃく売り
徳永 直
徳永 直의 こんにゃく売り(こんにゃくうり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,408자 · 15화면
ところが、その五十のこんにゃくはなかなか重い。前と後ろに桶に二十五ずついれて、桶半分くらい水を張っておかないと、こんにゃくはちぢかんでしまうから、天秤をつっかって肩でにないあげると、ギシギシと天秤がしまるほどだった。
――こんにゃはァ、こんにゃはァ、
大きな声でふれながら、いつも町はずれから、大きな屋敷が沢山ある住宅地の方へいった。こんにゃはァ、というのは、こんにゃくだ、こんにゃくだという意味で、大声でふしをつけると、ついそんな風に言葉がツマってしまうのである。
――こんにゃはァ、こんにゃはァ、
腰で調子をとって、天秤棒をギシギシ言わせながら、一度ふれては十間くらいあるく。それからまた、こんにゃはァ、と怒鳴るのだが、そんなとき、どっかから、
「――こんにゃくやさーん」
と、呼ぶ声がきこえたときの嬉れしさったら、まるでボーッと顔がほてるくらいだ。
五つか六つ売れると、水もそれだけ減らしていいから、ウンと荷が軽くなる。気持もはずんでくる。ガンばってみんな売ってゆこうという気になる。
「こんちはァ、こんにゃく屋ですが、御用はありませんか」
一二度買ってくれた家はおぼえておいて、台所へいってたずねたりする。