후리가나로 읽는 일본 고전
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
山本 周五郎의 さぶ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 210,521자 · 415화면
茶漬を食いに天竺までいけってようなもんだ、と誰かが云った。
毎月一の日の休みが、心学講話と習字の日にきめられ、もっこ部屋からも五、六人の者がでかけていった。おかしなことだが、それらはみな栄二と机を並べたことのない、つまり、栄二といっしょに手習いをするなかまにそっぽを向いていた者ばかりであった。
「私も気がつかなかったが、ものごとはむつかしいもんだな」と与平が云った、「あの連中はそねんでいたんだ、栄さんのまわりに集まって、みんなが手習いをしているとき、寄りつきもせずにいながら、本当は自分たちもなかまにはいりたかったんだろうね」
「悪いことをしたな」と栄二が云った。
彼は誰をさそった覚えもない。教えてくれと云う者に教えただけで、もともと自分ひとりでやるつもりだった。さぶの字からなにかをまなびたいと思い、そうすることで、躯の不自由な苛立ちを一刻でもまぎらわしたかったのである。けれども、同じ部屋に二十余人が同居している、ということを考えなければいけなかった。自分を中心に十人ほどが机を並べるとすれば、みんなもどうだと、声ぐらいかけるのが当然であろう。知らなかったな、と栄二は自分に舌打ちをした。