후리가나로 읽는 일본 고전
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すりかえかいが
すり替え怪画
海野 十三
海野 十三의 すり替え怪画(すりかえかいが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,746자 · 26화면
だが彼は、北岡氏に対し、そのことを予め警告することはしなかった。彼の不親切であろうか。
そのためかどうか分らないが、遂に北岡邸へ例の怪盗が忍びこんだ。大雨風の去った次の静かな深夜のことだった。
黒衣に身体を包んだ二人の賊の、一方は背の高く肩幅の広い巨漢であって、男にちがいなかった。もう一人の賊は、五尺二寸ばかりで、ずっと低く、ただ腰のまわりがかなり張り出していた。どうもこの方は女賊であるらしい。頭には、ナイト・キャップのようなものを被り、黒色の大きな目かくしで、顔の上部を蔽っている。
侵入の仕事は、男の方が先に立って、どしどし片づけていった。彼は余程忍び込みには経験があるらしく、庭園に面した廊下の端の掃き出しの戸を簡単にこじあけ、仲間をさし招いてはいった。
二人は、各部屋の様子をうかがって廻った。そして小さな笈を使って隙間から部屋の中へ何か霧のようなものを吹き入れた。
「こうして置けば、四時間は熟睡していて下さるよ」
男賊が笑いながら仲間に云った。
最後に応接間に入った。
「やあ、さすがはルウベンス。いいもんだなあ」
男賊は、広い肩を左右へ張って、惚れ惚れと画面に眺め入った。