후리가나로 읽는 일본 고전
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それから
それから
夏目 漱石의 それから을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,794자 · 347화면
と云った。代助は可笑な顔をして、
「まだ出やしまい」と答えた。すると門野は例の如く、
「そうでしょうか」と云う返事をしたが、すぐ真面目な調子で、「蛍てえものは、昔は大分流行たもんだが、近来は余り文士方が騒がない様になりましたな。どう云うもんでしょう。蛍だの烏だのって、この頃じゃついぞ見た事がない位なもんだ」と云った。
「そうさ。どう云う訳だろう」と代助も空っとぼけて、真面目な挨拶をした。すると門野は、
「やっぱり、電気燈に圧倒されて、段々退却するんでしょう」と云い終って、自から、えへへへと、洒落の結末をつけて、書生部屋へ帰って行った。代助もつづいて玄関まで出た。門野は振返た。
「また御出掛ですか。よござんす。洋燈は私が気を付けますから。――小母さんが先刻から腹が痛いって寐たんですが、何大した事はないでしょう。御緩り」
代助は門を出た。江戸川まで来ると、河の水がもう暗くなっていた。彼は固より平岡を訪ねる気であった。から何時もの様に川辺を伝わないで、すぐ橋を渡って、金剛寺坂を上った。
実を云うと、代助はそれから三千代にも平岡にも二三遍逢っていた。一遍は平岡から比較的長い手紙を受取った時であった。