후리가나로 읽는 일본 고전
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 『たぬき汁』以後(あわもりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,470자 · 244화면
岡場の人に取っては、戦争のおかげといったようなものであったろう。
これを飜って考えてみると今日まで米を常食しなかった地方にまで、米を配給することになったのであるから、米の需要はますます増加するばかりである。群馬郡の北部などはまだやさしい。
多野、北甘、碓氷、吾妻、利根など、群馬県は殆どその大半が山間部だ。黍粉のお焼きや、粟粥の本場だ。
利根郡の奥には、振り米の話さえある。東村や片品村の南会津に近い山家では、病人の死際には、少量の米を竹の筒に入れ、これを病人の耳許で振って、せめて米の音でも聞かせたのであるという。
生まれて以来米を食ってみることができない地方であったという例え話である。実際はそれほどでもあるまいが、片品川の畔の追貝付近や、尾瀬に近い戸倉あたりは、昔から水田に乏しく、歌留多ほどの山田が、峡のかげに僅かに見えるばかりである。
多野郡の奥の裏秩父に接する中里村、上野村、万場方面へ行くともっとひどい。米など愚かなこと、砂糖を知らなかった昔があったという。だのに、三、四年来は米の配給、砂糖の配給、牛豚肉の配給、魚の配給、時には、洋服の下へ着るワイシャツの配給、靴下の配給、山の人々は眼を丸くした。