후리가나로 읽는 일본 고전
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 『たぬき汁』以後(あわもりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,470자 · 244화면
見ると、なるほど館林よりも景勝の地だ。
艮の方角には池があり、あたり樹林が茂って、寺を建て永く御仏に仕えるには、まことに恰好な環境である。近村の人々の協力により間もなくそこへ寺が建った。守鶴は、和尚から番僧の役目を仰せつかったのである。
工事が全く成ったある春の日に、和尚は近郷近在の善男善女を招いて落成祝いを行なった。寺振舞である。あっちからも、こっちからも寺の建立を祝って、多くの人々が集まった。春の寺庭は、晴れやかに賑わう。
守鶴の、この日の役目は、お茶番であった。茶釜の直ぐ傍らに座って、あまたの寺詣の人々に茶を接待するのであるけれど、十人や二十人のことなら、大して湯水が要る筈はない。
ところが、その日はぞろぞろと、幾百人とも知れない人の数が、後から後から続いてくるには、随分沢山の水が入用のわけだ。でも、守鶴は盛んに茶釜から湯を汲みだして、人々に接待するが、その茶釜に水をたして行かないのである。
参詣の人々は、それに気づかなかったが、正面に座していて、守鶴の振舞を静かにながめていた正通和尚は、
南無幽霊――南無阿弥陀仏
と、ひそかに呪念したのである。