후리가나로 읽는 일본 고전
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 『たぬき汁』以後(あわもりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,470자 · 244화면
手前ひとりで、食ってばかりいる。下の狐は、憤慨してむかっ腹を立てた途端にわれを忘れ、先刻の自制心を失い、裳の間から素早く手を出して上の狐の持っている餅を奪って、股座の奥の横に割れた己の口へ、ねぢ込んだ。
そんな次第で、ついに美人は青年達に正体を見破られ、からき目に会って二匹の狐は命からがら白川の崖へ逃げ帰ったという父の実話である。
父は話上手で、手まね物まねで語るから「白川狐」の話は、何度聞いても、飽くことを知らなかった。父逝いて幾年、晩秋がめぐりきて、夕陽が赤城の山襞を浮き彫りにするとき、私の眼には白川狐が、餅を食べている姿が甦る。白川狐は、いまもなお赤城の山襞に、永遠の生を続けているであろう。
赤城の左の肩には、利根郡の中央に蟠踞する雪の武尊山が、さむざむとした姿をのぞかせている。仏法僧で名高い武尊の前山の、迦葉山は、いずれの突起か。
子持と小野子の二つの山は赤城の山裾が西へ長く伸びて、そこに上越国境から奔下する利根の激流を対岸に渡った空間に静座しているのである。この二つの山は、わが村から真北に当たって、赤城の裾と榛名の裾が、相触れようとする広い中空を占めている。