후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 ちくま日本文学014 谷崎潤一郎(しゅんきんしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,196자 · 169화면
その四 狐
そして自分の手のひらの中に、この山間の霊気と日光とが凝り固まった気がした。昔田舎者が京へ上ると、都の土をひと握り紙に包んで土産にしたと聞いているが、私がもし誰かから、吉野の秋の色を問われたら、この※(「木+(「第-竹」の「コ」に代えて「丿」)、「柿」の正字」、第3水準1-85-57)の実を大切に持ち帰って示すであろう。
結局大谷氏の家で感心したものは、鼓よりも古文書よりも、ずくしであった。津村も私も、歯ぐきから膓の底へ沁み徹る冷めたさを喜びつつ甘い粘っこい※(「木+(「第-竹」の「コ」に代えて「丿」)、「柿」の正字」、第3水準1-85-57)の実を貪るように二つまで食べた。私は自分の口腔に吉野の秋を一杯に頬張った。思うに仏典中にある菴摩羅果もこれほど美味ではなかったかも知れない。
その四 狐
「君、あの由来書きを見ると、初音の鼓は静御前の遺物とあるだけで、狐の皮と云うことは記してないね」
「うん、―――だから僕は、あの鼓の方が脚本より前にあるのだと思う。後で拵えたものなら、何とかもう少し芝居の筋に関係を付けないはずはない。つまり妹背山の作者が実景を見てあの趣向を考えついたように、千本桜の作者もかつて大谷家を訪ねたか噂を聞いたかして、あんなことを思いついたんじゃないかね。