일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゅんきんしょう

ちくま日本文学014 谷崎潤一郎

谷崎 潤一郎

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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,196자 · 169화면

아오조라 문고

のうちにも上方訛りのアクセントが、―――前から多少そうであったが、前よりは一層顕著に―――交るのである。と、こう書いたらおおよそ読者も津村と云う人間の外貌を会得されるであろう。

さてその岩の上で、津村が突然語り出した初音の鼓と彼自身に纏わる因縁、―――それからまた、彼が今度の旅行を思い立つに至った動機、彼の胸に秘めていた目的、―――そのいきさつは相当長いものになるが、以下なるべくは簡略に、彼の言葉の意味を伝えることにしよう。―――

自分のこの心持は大阪人でないと、また自分のように早く父母を失って、親の顔を知らない人間でないと、(―――と、津村が云うのである。)到底理解されないかと思う。君もご承知の通り、大阪には、浄瑠璃と、生田流の箏曲と、地唄と、この三つの固有な音楽がある。自分は特に音楽好きと云うほどでもないが、しかしやはり土地の風習でそう云うものに親しむ時が多かったから、自然と耳について、知らず識らず影響を受けている点が少くない。取り分けいまだに想い出すのは、自分が四つか五つのおり、島の内の家の奥の間で、色の白い眼元のすずしい上品な町方の女房と、盲人の検校とが琴と三味線を合わせていた、―――その、ある一日の情景である。