일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

つばくろ

つばくろ

山本 周五郎

山本 周五郎의 つばくろ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,987자 · 44화면

아오조라 문고

そのとき相手はつぶてのように斬り込んで来た。少しも声をあげない、息を詰めて、殆ど捨て身の動作で、遮二無二斬り込み、斬り込み、そして斬り込んだ。

――あ、そうか。

高雄は樹立の中へとびこみながら、思わず心にそう叫んだ。そうだ、その人間のほかに自分を覘う者はない、彼だ。こう思い当ると高雄はとつぜん激しい怒りにおそわれた。

「わかった、森三之助だな」

彼がそう叫ぶと、相手の躯が戦慄するようにみえた。高雄は自分の声に自分で闘志を唆られ、颯と明るい路上へとびだした。

「卑怯者、そんなにおいちが欲しいならやってみろ、そうむざむざと斬られはしないぞ」

相手は呻きごえをあげた。絶体絶命と思ったらしい、やはり声はださなかったが、まるで逆上したように突込んで来た。

――斬ってやろう。

高雄はそう思った。だが、次の刹那に、相手が激しくのめって、顛倒した。どこか骨を打つような音が聞え、刀が手から飛んだ。すぐはね起きるふうだったが、どうしたのか、そのままがくっと地面に伏し、苦しそうに足を縮めて喘いだ。

そのみじめな姿を見たとき、高雄の怒りは水を浴びたように冷めた。

――逃げろ、今なら逃げられるぞ。