후리가나로 읽는 일본 고전
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つゆのあとさき
つゆのあとさき
永井 荷風
永井 荷風의 つゆのあとさき을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,725자 · 148화면
そして彼の見知らぬ老人が君江と京葉の二人を相手の遊びざまを思い残りなく窺った後、翌日の朝はまだ日の照らぬ中清岡はそっとその待合を出た。しかし赤阪の家へ帰るには時間が少し早過るので、やむことをえず四番町の土手公園を歩みベンチに腰をかけて、ぼんやりとして堀向うの高台を眺めた。
清岡は三十六歳のその日まで、夢にも見なかった事実を目撃し、これまで考えていた女性観の全然誤っていた事を知って、嫉妬の怒りを発する力もなく、唯わけもなく欝ぎ込んでしまった。清岡はその日まで、独り君江に限らず世間の若い女が五十六十の老人に身を寄せて平気でいるのは、恋愛と性慾との不満足を忍んでひたすら生活の安定を得ようがためとばかり思込んでいたのであるが、豈図らんや。事実は決してそうでない。自分ばかりを愛していると思っていた君江の如きは、事もあろうに淫卑な安芸者と醜悪な老爺と、三人互に嬉戯して慚る処を知らない。清岡は自分の経験と観察とのいかに浅薄であったかを知ると共に、君江に対しては言うに言われぬ憎悪の念を覚え、このままもう二度と顔は見まいと思った。しかしその日家へ帰ってから一ト寐入りして目をさますと、一時激昂した心も大分おちついている。