후리가나로 읽는 일본 고전
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てのひらじでん
てのひら自伝
坂口 安吾의 てのひら自伝(てのひらじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 1,047자 · 3화면
私は私の意志によって生れてきたわけではないので、父を選ぶことも、母を選ぶこともできなかった。
そういう限定は人間の一生につきまとっていることで、人間は仕方なしに何か一つずつ選ぶけれども、生活の地盤というものは人間の意志とは関係がない。
人間は生れた時から人のふったサイコロで出てきた天来のかけの子供なのだから、我々の文化が自由意志などと大声シッタしてみても砂上楼閣、化けの皮がはげ、知識のあげくは不自由へかけ戻る。恋愛結婚を進歩的だといって、見合い結婚をバカにするが、恋愛などタカの知れたものだということがいずれ看破せられると、人まかせの見合い結婚、ここにはかけのスリルがあって、百年先の文化人のオモチャになるかも知れない。
私の略歴などといったって、私は新潟市で生れ、定められた小学校から中学校、この中学を放校されて、このへんから私の選んだ必然の道というようになるけれども、やっぱり人のふったサイコロがつきまとっているので、私は履歴書みたいな略歴はサイコロをふる悪霊の奴に冷やかされているみたいでシャクだから、これは語らないことにする。
私が小学校の時、野球をしてボールを追っかけていた目と鼻の間を皮をかすめて円盤が飛んで行った。