후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
とかげ
とかげ
室生 犀星
室生 犀星의 とかげ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,977자 · 7화면
わたしの今住んでいるところは、川原につづいた貸家で庭には樹も草もない。眩しい日かげに打たれた砂利ばかりである。だから滅多に庭へは出ない。ただよくとかげが這うている。飴色の肌をしているのと、虹のような色をしているのとが、まぶしい日光の中を這い出しながら、低い蚊や蠅の飛ぶのを見ている。――暑い日には少しばかりの雑草のかげから、三角形の口を少し上向きにして、凝然として何かを狙っている。が、別に蚊も蠅も飛んでいるわけではない。かれは唯待ち伏せをしているだけである。ちょっとした物音にも直ぐ頭を曲げて物音のする方へ向ける。……眼も一しょに動く。あぶらのように柔らかいからだが砂利の間にたらりと零れると、すぐ這い出して行くのである。そしては又立ち停って眩しい夏の日光の中にうずくまっている。
わたしは始め二三疋くらいだろうと思っていたが、ところどころの石垣の間から出るのを交ぜると十疋くらいは居ると思った。かれらは二疋ずつ追いかけ合ったりして、庭先きの森閑とした昼過ぎに、寂しい忌み嫌いされるその姿を現わした。わたしは五六寸もあるかれらの奇体な原始的な姿を庭の内に見出すことが、何となく可愛らしく思われた。