일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とびよなけ

とびよ鳴け

小川 未明

小川 未明의 とびよ鳴け(とびよなけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,471자 · 12화면

아오조라 문고

自転車屋の店に、古自転車が、幾台も並べられてありました。タイヤは汚れて、車輪がさびていました。一つ、一つに値段がついていました。わりあいに安かったのは、もうこの先長くは、使用されないからでしょう。

原っぱで遊んでいた、辰一は、なにを思い出したか、駆け出して、自転車屋の前へきました。そして、並んでいる古い車の中の、一つにじっと目をとめていました。

「ああ、まだある。どうか、この月の末まで売れないでいてくれ。」と、心で、いったのであります。

彼は、やっと安心して、原っぱへ引き返してきました。友だちと鬼ごっこをしたり、ボールを投げたりして、しばらく遊んだのです。しかし、いつまでも遊んでいることはできなかった。夕刊を配達しなければならぬからです。

その自転車には、染め物屋の徳蔵さんが乗っていたのでした。

「あいているときは、使いな。」と、やさしい徳蔵さんは、よく辰一にいいました。辰一は、借りて、この原っぱを走りまわったことがあります。また、遠くまで乗って遊びにいったこともありました。あるときは、学校から帰って、ぼんやり往来に立っていると、うしろでふいにチリン、チリンという音がするので、驚いて振り向くと、徳蔵さんが、自転車に乗って止まっていました。