후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
では、ひとまず仮りに不二を潔白であったとすれば、いったい誰れが亜太郎を殺して運んだのか? 不二と亜太郎の以外に、もう一人の人物が二階にいたと考える事は出来ない?
司法主任はウンザリしたように、椅子に腰を下ろしながら不二へ云った。
「奥さん。もう一度伺いますが、あなたが南室で荷物の整理をしていられた時に、御主人は、あなたと同じ南室で、絵を描いていられなかったですか?」
「主人は南室などにいませんでした。そんな筈はありません」
「では、廊下へ通じる南室の扉は開いていましたか?」
「開いていました」
「廊下に御主人はいませんでしたか?」
「いませんでした」
「御主人以外の誰れか」
「誰れもいません」
「ははア」
司法主任は割に落付きすました美しい不二の眼隈の辺を見詰めながら、これでこの女が嘘をついているとすればまるッきりなんのことはない、と思った。そして決心したように立上ると、参考人と云う名目で、金剛と不二の二人を連行して、本署へ引挙げることにした。
苦り切って一行に従った金剛蜻治は、警察署のある町まで来ると、昨日東京を発った時に見送ってくれた別荘主の津田白亭に、まだ礼状の出してなかったことに気がついた。