후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
隼丸は、もう一度根気のよい尾行を続ける。
それから、しかし、一時間しても、第二の捕鯨船は現れない。東屋氏の眉宇に、ふと不安の影が掠めた。――もしも、このままで釧路丸が来なかったとしたら、夜が来る。夜が来れば、大事な目標の鯨群は、いやでも見失わねばならない。東屋氏はジリジリしはじめた。
ところが、それから三十分もすると、その不安は、見事に拭われた。左舷の斜め前方に、とうとう岩倉会社特有の、灰色の捕鯨船が現れたのだ。うっかりしていて、最初船長がそれを発見けた時には、もうその船は鯱のような素早さで、鯨群に肉迫していた。
隼丸は、あわてて速度を落す。幸い向うは、獲物に気をとられて、こちらに気づかないらしい。益々近づくその船を見れば、黒い煙突には○のマークが躍り、船側には黒くまぎれもない釧路丸の三文字が、鮮かにも飛沫に濡れているのだった。
ダーン……早くも釧路丸の船首には、銛砲が白煙を上げた。東屋氏が合図をした。隼丸は矢のように走りだした。
「おや」と船長が固くなった。「あいつ、犯っとるな。仔鯨撃ちですよ」
「恐らく常習でしょう」東屋氏が云った。
釧路丸では、ガラガラと轆轤に銛綱が繰られて、仔鯨がポッカリ水の上へ浮上った。