후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
形ばかりの簡単な挨拶を済ますと、私は早速夫人へ、前の続きを切り出した。
「失礼ですが、只今こちらの御家族は?」
「家族、と申してはなんですが、只いまのところ、この方達も加えまして、女中のおきみと下男の早川と、妾達夫婦の六人でございます」
私は二人の紳士へ訊ねた。
「失礼ですが、御二人とも永らく御滞在ですか?」
「ええ、いや」と洋吉氏が引きとって答えた。「僕はずっと前からいますが、黒塚さんは、昨夜着かれたばかりです」
「昨夜、ああ左様ですか」と今度は夫人へ、「ではもう一度お訊ねしますが、昨晩御主人は、お独りで帆走に出られたんですな?」
「ええそれはもう」
夫人はそう云って、もどかしそうに私を見た。そこで私は思い切って乗り出すと、
「では申上げますが、実は皆さん……どうもこれは、私の力だけではお役に立たないことになりました。御主人の死は、御自身の過失によるものではありません。一応警察のほうへ、御電話して戴かねばなりません」
すると今まで私の執拗な質問に、先程から何故か妙に落着のない不安気な様子を見せていた深谷夫人は、どうしたことか急に眼の前の空間を凝視めたまま、声も出さずに小さく顫えだした。