후리가나로 읽는 일본 고전
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どらねこかんさつき
どら猫観察記
柳田 国男
柳田 国男의 どら猫観察記(どらねこかんさつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,670자 · 12화면
新著聞集の中にも幾つか猫の人語した話を載せて居る。鼠を追掛けて居て梁を踏みはずし、畳の上へ落ちたときに、南無三宝と謂ったというのは、古風なる猫言葉であった。又和尚が風邪を引いて寝て居ると、夜更に次の間に来て声を掛ける者がある。すると蒲団の裾の方に居た猫が、そっと起き出して外に行き、今夜は方丈様が病気だから、一緒に出かけることはむつかしいとささやいた。之を寝たふりして聴いて居た住持が、翌朝静かに其猫に向って、私には構わずに行きたい処へは行くがよいと言うと、ふいと出て往った儘それきり帰って来なかった。
或は時々手拭が紛失するので気をつけて居ると、猫がそっと口にくわえて出て行くのを見た。驚いて大声を出したら、それきり飛出して戻って来なかったとも謂う。猫をして言わしむれば、踊る位なら人間の真似をして、手拭なんか被るものかと云うだろう。しかも勝手に捕えて来て家畜の中に加えて置きながら、いや尻尾がやがて二つに裂けるだろうの、尻尾の長いのは怪しいのと、常に隔意を以て彼等を遇する故に、結局離背してしかも遠くへは立退かず、人間の周囲に止まって小さい脅威を与えることは、昔駆役せられた奴隷が成長して、次第に白人社会の難問題を為す北米の話と、幾分か事情が似て居る。