일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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「はつこい」かいせつ

「はつ恋」解説

神西 清

神西 清의 「はつ恋」解説(「はつこい」かいせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,256자 · 5화면

아오조라 문고

母親ヴァルヴァーラは三十五歳で初めて結婚した、気丈でヒステリックで野性的な、いわば典型的なロシアの女地主でした。これに反して父セルゲイ・ツルゲーネフは、貴族とは名ばかりの、ほとんど破産に瀕した一騎兵大佐にすぎず、母よりも六つも年下であるばかりか、その性格も冷やかで、弱気で優柔で、おまけに頗る女好きな伊達者であったと伝えられています。この女暴君と伊達者との間に生れたのが、イヴァン・ツルゲーネフだったのです。

そうした血統上の痕跡は、何よりも雄弁にツルゲーネフの生活(彼は一生涯独身で押し通しました)が物語っているのですが、文芸作品の面から言うと、ここに訳出した短編『はつ恋』に、最もあざやかに現われていると言えます。これは一八六〇年の作で、すなわち『その前夜』と『父と子』の間に位し、ツルゲーネフ中期の円熟した筆で書かれた作品ですが、そこにあざやかに描き出された一少年の不思議な「はつ恋」の体験のいきさつは、その底に作者自身の一生を支配した宿命的な呪いの裏づけがあることを知るに及んで、一層不気味な迫力を帯びてくるのを感じずにはいられません。いわばそこには、不気味な美があります。