후리가나로 읽는 일본 고전
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ふしぎくにたんけん
ふしぎ国探検
海野 十三
海野 十三의 ふしぎ国探検(ふしぎくにたんけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,118자 · 120화면
「あーれエ。君、どこへいく?」
東助はウェイトレスをつかまえようと思って立上ったが、そのときやはり床をけったので、彼のからだも、ふわーり。
「おや、おや」
「あいたッ」
ヒトミによく似たウェイトレスは天井に頭をぶっつけた。そしてその反動で、こんどはからだがすーうと下り始めた。上る東助と、下りるウェイトレスとが、途中でいきあって、両方から手をだしてつかまりあったものだから、こんどは二人のからだがからみついて、空中をふーわ、ふーわ。
そのとき、紺色の幕の奥で、
「うわッ、助けてくれ」
といった者がある。つづいてがたんがたんと、机や腰掛のぶつかる音。
と、戸があいて、そこからふわーッとでてきたのは、顔中髭だらけのコック長であった。
「た、助けてくれ。コーヒーが、わしをおっかけてくる。あッ、あちちち。これはたまらん。助けてくれイ」
コック長は、一生けんめいに逃げる。彼のからだが、池の中へとびこむ蛙のように長くのび、空間をすうーッとななめにとぶ。するとそのあとから、長い、にょろにょろした茶褐色の棒が、ぽっぽと湯気をたてながら、コック長をおっかけて、彼のくびすじのところへつきあたる。