후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
へちまのき
へちまの木
山本 周五郎
山本 周五郎의 へちまの木(へちまのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,120자 · 58화면
房二郎はちょっとよろめき、おるいの肩につかまった。そして自分の部屋までゆくあいだ、さりげなく、肩につかまった手をすべらせて、おるいの背中を撫でた。
「ちょっと待って、そのままじゃだめよ」
着たなり夜具の中へもぐり込もうとする房二郎を、おるいは抱き止めながら云った。
「寝衣があっためてあるの」とおるいは云った、「着替えてから寝てちょうだい」
「あとでね」彼は夜具の中へもぐり込んだ、「あとできっと着替えるよ、きっとだ」
「あの肩には覚えがある」と房二郎は呟いた、「小さくて柔らかな肩、しなやかで弾力のある背中の手触り、――初めの夜はおぼろげだったが、二度めの晩にはこのまえの女だとすぐにわかった、慥かにあの肩、あの背中だった」
「なにをぼやいてるんだ」と木内桜谷が振り向いて云った、「まだ宿酔が直らないのか」
「宿酔にもいろいろあるんでね」房二郎は写し物を続けながら云った、「世間にはこんなにいろいろな穴ぼこがあるとは知らなかったよ」
「そうして少しずつおとなになるわけさ」
「おれはいっそ、のら犬にでも生れてくればよかったと思うよ」
「のら犬だって餌をあさるには苦労するぜ」
「横っ面へ平手打ちをくうようなもんだ」