후리가나로 읽는 일본 고전
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みちのき
みちの記
森 鴎外의 みちの記(みちのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,251자 · 15화면
臼井六郎が事を詳に知れりとて物語す。面白きふし一ツ二ツかきつくべし。当時秋月には少壮者の結べる隊ありて、勤王党と称し、久留米などの応援を頼みて、福岡より洋式の隊来るを、境にて拒み、遂に入れざりしほどの勢なりき。これに反対したる開化党は多く年長けたる士なりしが、其首にたちて事をなす学者二人ありて、皆陽明学者なりし、その一人は六郎が父なりき。勤王党の少壮者二手に分かれて、ある夜彼二人の邸にきりこみぬ。なにがしという一人の家を囲みたるおり、鶏の塒にありしが、驚きて鳴きしに、主人すは狐の来しよと、素肌にて起き、戸を出ずる処を、名乗掛けて唯一槍に殺しぬ。六郎が父は、其夜酔臥したりしが、枕もとにて声掛けられ、忽ちはね起きて短刀抜きはなし、一たち斫られながら、第二第三の太刀を受けとめぬ。その命を断ちしは第四の太刀なりき。六郎が母もこの夜殺されぬ。はじめ家族までも傷けんという心はなかりしが、きり入りし一同の鳥銃放ちて引上げたるとき、一人足らざりしかば、怪みて臼井が邸にかえりて見しに、此男六郎が母に組まれて、其場を去り得ざりしなり。引放たんとするに、母劇しくすまいて、屈する気色なければ、止むを得ずして殺しぬ。