후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やぶからし
やぶからし
山本 周五郎
山本 周五郎의 やぶからし을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,476자 · 44화면
「よしよし、父上には私があやまる」良人はとめに云った、「おまえは心配しなくともいいから黙っておいで」
わたくしはとめからそのことを聞いて、「それでいいだろう」とは答えたが、心の中では納得しなかった。
――あやまちはあやまちである。
とめの過失はとめの責任であるし、その責任を負うことが躾けというものではないか。たとえ劬りにもせよ、事実をごまかすのは正しいことではない、とわたくしは思った。これも数年のちには、自分の考えかたがかたくなであり、人間同志の愛情や信頼感を高めるには、良人のようでなくてはならない、と思い当るようになったのだけれど。
松之助が生れてまもなく、おとうさまの職はそのままで、良人が書院番にあげられた。重職がたがまえから眼をつけていたそうで、おとうさまのよろこびは大きかった。口に出してはなにも仰しゃらなかったが、ごようすにはよくあらわれていて、細貝家の日常はいっそう明るく、活気に満ちてゆくようであった。まえにもちょっと触れたと思うが、いまでもおとうさまと良人は、ときどきわたくしの鼓で謡をおうたいになる。もうお二人とも諦めているのだろう、その後は師匠にもつかないので、上達しないばかりでなく、抑揚も間拍子もだんだん怪しくなり、うっかりすると文句まで、あとさきになるようなことがある。