후리가나로 읽는 일본 고전
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わがまち
わが町
織田 作之助
織田 作之助의 わが町(わがまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,840자 · 186화면
それに、丁度その時君枝は水道端の漆喰の上にぺたりと跣足になって、しきりに足洗っていたところ故、水の音が邪魔になって、羅宇しかえ屋の婆さんの声が聴きとれなかった。水道端の裸電球の鈍いあかりが、君枝の足を白く照らしていた。
「なに。おばちゃん。おばちゃん今なんぞ言うたやろ?」
「聴えへんかったんか。難儀な娘(こ)やな。――〆さんがな、いつまでも……」
言いかけて、羅宇しかえ屋の婆さんは話をかえて、
「――いつまで、あんた足洗(あろ)てなはんネ、水は只やあらへんぜ。冷えこんだらどないすんねん?」
「そない言うたかて、良え気持やもん」
と、君枝は両足をすり合わせ、
「――明日はまた一日立ちずくめやさかい、マッサージして置かんと……」
言いながら、ふと空を見ると、星空だった。
君枝はいきなり、きんきんした声をあげて、
「〆さん、あんたアンドロメダ星座いうのん知ったはる?」
「なんや? アンロロ……? 舌噛ましイな――根っから聴いたことおまへんな。そんな洋食できたんか?」
「阿呆やな。洋食とちがう、星の名や」
君枝は肩をくねくねさせて笑い、
「――ほな、南十字星は……?」
「学がないおもて、そない虐めなや。