후리가나로 읽는 일본 고전
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わがまち
わが町
織田 作之助
織田 作之助의 わが町(わがまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,840자 · 186화면
しかし、――他吉という男はど阿呆や、われが六年もいて一銭の金もよう溜めんといたマニラへ娘の婿を懲りもせんと行かす阿呆があるかと言われて、何をッと腹が立った余りの喧嘩だとは、さすがに子供相手に語りも出来ず、
「お初に告わんといてや」
しおらしい声で言った。
「さあ。どないしょ? ここが思案の四ツ橋……」
「子供だてらに生意気な言い方しイな。――どや、しかしもう、犬に吠えられたかて、怖いことあれへんか」
「犬か、犬はもう馴れたわ」
「そか、そらええ。次郎ぼん、なんぼでも、せえだい働きや。人間はお前、苦労して、身体を責めて働かな、骨がぶらぶらしてしまうぜ。おっさんら見てみイ。六年まえ、ベンゲットで……」
松屋町筋まで来た。
「他あやん、もっとほかの話してんか。ベンゲットの話ばっかしや。〆さんの落語(はなし)の方がよっぽどおもろいぜ」
「そら、下手は下手なりに、向(むこ)は商売人や。――どや、しんどいやろ。豆糞ほど(少しの意)俥に乗せたろか」
「なんじゃらと、巧いこと言いよって……。そないべんちゃら(お世辞)せんでも、他あやん喧嘩したこと黙ってたるわいな」
そして、早く配ってしまわねば叱られるさかいと、駈け出して行くのを、他吉は随いて行って、