후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
わがまち
わが町
織田 作之助
織田 作之助의 わが町(わがまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,869자 · 52화면
「他あやん、そんな暖簾に凭れて麩噛んだみたいな顔せんと、もっと元気出しなはれ。おまはんまで寝こんでしもたら、どんならんぜェ。」
そんな口を敲くと、他吉は、
「何ぬかす、あんぽんたん奴。わいが寝こんでしもて、孫がどうなるもんか。ベンゲットの他あやんは、敲き殺しても死なへんぞ。」
と、〆団治の顔じゅう睨みまわしたが、けれど、直ぐしんみりして、
「言や言うもんの、〆さんよ、婿の奴と初枝はわいが殺したようなもんやなア。」
だから、もう自分の命は孫の君枝に呉れてやるのだと、他吉は、界隈の金持で子供がないという笠原から、生れた子を養子にと請われたのも断り、君枝を里子に出した足で、一日三十里梶棒握って走った。里子の養育料は足もとを見られた月に三十円の大金だ。なお、婿が大阪に残して行った借金もまだ済んでいない。他吉の俥はどこの誰よりも速く、客がおどろいて、
「あ、おっさん、そないに走ってくれたら、眼ェがまう。もうちょっとそろそろ行って貰えんやろか。」
と、頼んでも、いや、わたいはひとの二倍、三倍稼がねばならぬからだ故、ゆっくり走っては居れぬのだと、きかなんだ。
朋輩との客の奪い合いにも勿論浅ましいくらい厚かましく出て、「ベンゲットの他あやん」