일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わがせいしんのしゅうい

わが精神の周囲

坂口 安吾

坂口 安吾의 わが精神の周囲(わがせいしんのしゅうい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,670자 · 32화면

아오조라 문고

この負傷のために今もって歩行に難渋であるが、この時は催眠薬中毒のせいではなくて、未知の海へとびこんだための失敗だった。

夕凪ぎになるとヨットも動かなくなり、ナメクジの海上歩行で辛くも辿りつく勇士もあるし、商船学校の豪傑は宇佐美の奥へ白帆の姿が消え去るほど流されて、救助艇がでた始末である。同乗の檀一雄は豪傑が風と闘う苦心を知らず、救助艇に向って、

「あなた、なして助けに来たですか」

と食ってかゝったそうである。

この時刻になると、伊東の海にはイワシ船が勢ぞろいをし、見張り船に誘導されて、所定の位置へ走るもの、待機のもの、明治初年の海戦を見るようである。ランチに乗って、私たちも見物にでかけた。イワシ網をしめてくると、これを狙って大型の魚があつまる。これを擬似バリで釣りあげる。豪快なものである。

いちじるしい不眠症をのぞいては、私は益々健康児らしく、ふとる一方のようである。

今もって私に分らないのは、伊東へ出発の前夜、南雲さんと長畑さんがなぜ来合わせていたか、八木岡君と原田君が、なぜ泊っていたか、いったい私は何をしたか、ということであった。

私は、大井広介が陽子ちゃんを迎えに来て帰った翌日からの記憶がない。