일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

オランウータン

オランウータン

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 オランウータン을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,947자 · 14화면

아오조라 문고

昼も夜も目が離せない。

夜中の冷気にさわってか、お上さんは感冒にかかり、気管支から肺尖をいため、高熱が続いた。それでもやはり、家人のすきをねらっては、家をぬけ出すことをやめない。仕方なしに、座敷牢みたいなものを拵え、出入口に丈夫な格子戸をはめた。その中でお上さんは、一ヶ月ばかり病気を養っていたが、或る夜、姿を消してしまった。格子戸には外から錠がかかっており、他に逃げ出せる隙間はない。然しお上さんはいないのだ。全く奇怪なことだった。――そしてお上さんの身体は、稲荷様のあの祈祷所の前に蹲ったまま、冷たくなっていたのである。

その話は、子に対する母の愛という色に塗られて、伝えられていた。

だが、違う、私に云わすれば違う。たとえ亡児に対する妄執から起ったものにせよ、亡児の幻影に惹かされたものにせよ、母の温かい愛というものとは、違うのだ。稲荷様の祈祷所の前に蹲った気持は、誘因は何であろうと、そんなものではない。殊に、座敷牢の格子の中に坐ってる気持は、そんなものではあるまい。

私は奇怪な経験をもっている。ともすると今でもそれが私を誘惑する。

動物園で、一匹のオランウータンを、私は一時間ばかりじっと眺めていたことがある。