일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

カストリこうじつろく

カストリ侯実録

久生 十蘭

久生 十蘭의 カストリ侯実録(カストリこうじつろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,619자 · 31화면

아오조라 문고

リシュモンのサロンに集まる旧貴族は、いわゆる三流どころで、先方に面識がなくとも文句はいえないが、その頃、ルイ・シャルルの手をとって遊ばせた父や叔母の思い出話をしても通じないことが多かった。新聞の論調は本物らしいというところに一致していて、この際、政府は財政協定を申込んで危機を回避するほかあるまいと書きたてた。

訴訟がグズグズ長びいているうちに七月のクウ・デタが起き、シャルル十世は英国へ蒙塵してブゥルボンの公然の敵だったオルレアン家のルイ・フィリップ一世が王位に登った。ルイ・フィリップは一八三三年の夏になってから、虫の好かないシャルル十世の長男の嫁をすこし貧乏にさせてやってもいいと思ったらしく、司法大臣にアングレーム公爵夫人に譲渡したルイ十六世の遺留分を返還させ、リシュモンには伯爵ぐらい授けて一時を糊塗してはどうかと相談をしかけた。

するとその年の九月十六日、もう一人のルイ十七世が巴里へやってきて、同じように王領地所有認証の訴願をした。それは現在北独逸のクロッセンに住んでいるルイ・シャルル・カストリ侯爵、独逸名をカアル・ウイルヘルム・ノオンドルフという時計職人で、自ら語るところによると、タンプルの脱出はこんな風にして行なわれたのだった。