일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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カストリこうじつろく

カストリ侯実録

久生 十蘭

久生 十蘭의 カストリ侯実録(カストリこうじつろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,619자 · 31화면

아오조라 문고

叔母のアデライドは大革命災害報償令で返還されたナヴァールの太子領を横領して娘の持参金にふりかえ、ルイ十八世自身はフランス全体を五人の親族で分け取りしてしまった。フランスと叔父の一族にとって、ルイ・シャルルは要するに邪魔なやつなのであった。

太子は二十五歳ぐらいからだんだんルイ十六世に似てきて、即位時代に宮廷にいた古い貴族に逢ったら一と眼で素姓を見破られてしまう危険があり、英国はフランス人の往来がはげしいので、身を置くのに適当な場所ではなくなった。一八一六年二月、太子はリヴァプールから船でナポリへ行き、そこから南独逸へ入ったが、ウルテンベルヒ、バーデン、バヴァリヤなどの国境には、依然として、「浮浪人、亡命貴族の入国を禁ず」という立札があり、カストリ侯爵の身分証明書では宿屋に泊ることさえ出来ないので、救貧院で死にかけていたウイリアム・ノオンドルフという乞食から身分証明書を買い、ベルリンの近傍のスパンドオという町で小さな時計屋を開業し、三十五歳になってやっとのことで独逸の片隅で安住の地を見いだした。一八二二年(三十七歳)ヨハン・アイネルスという娘と結婚し、翌年、カールが生れた。