후리가나로 읽는 일본 고전
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カンカンむしさつじんじけん
カンカン虫殺人事件
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 カンカン虫殺人事件(カンカンむしさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,237자 · 21화면
で、僕は札を受取る代りに、矢島君に捕縄を掛けさして貰ったんさ。先生、多少は駄々を捏ねたがね。なに、大した事はなかったよ。』
喬介はそう言って、笑いながら右腕の袖口をまくし挙げて見せた。手首の奥に白い繃帯、赤い血を薄く滲ませて巻かれてあった。
『じゃあ一体、山田源之助はどうなったと言うんだい?』
ごっくりと唾を飲み込みながら私が訊ねた。
『さあ、それなんだがね――』
喬介は振り返って、遠去けてあった矢島五郎の側まで歩み寄ると、傍の警官には眼も呉れず、こう声を掛けた。
『矢島君。さあひとつ、潔く言って呉れ給え。山田源之助の屍体を運んで行って、この海の中のどの辺へ沈めたのかって事をだね。多分原田喜三郎と同じ場所なんだろう?』
『…………』
矢島は黙って喬介を睨み付けていた。
『君、言えないのかね。え? じゃあ仕方がない。僕がその場所を知らしてあげよう。』
喬介は涼しい顔をして一号船渠の方へ飛んで行くと、間もなく、今入渠船の据付作業を終ったばかりの潜水夫を一人連れて来た。
潜水夫は私達の立っている近くの岸壁まで来て、暫く何か喬介から指図を受けていたが、軈て二人の職工を呼び寄せると、気管やポンプの仕度を手伝わせ、間もなく岸壁に梯子を下げて、直ぐ眼の前の海の中へ這入って行った。