후리가나로 읽는 일본 고전
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カンカンむしさつじんじけん
カンカン虫殺人事件
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 カンカン虫殺人事件(カンカンむしさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,237자 · 21화면
暫く一面に掻き廻していたが、何んの変化も見られない。追々私は倦怠を覚え始めた。
と、喬介の顔色が急に赧らみかけて来た。成る程、喬介の手元を見ると、新に掘り出されたまだ余り古くない白銀色の鉄粉の層の上に、褐色の錆を浮かした大きな染が出て来た。被害者の心臓から流れ出た血の痕だ。私がその血痕を夢中で見詰めている間に、喬介は何かチラッと光る物を拾い挙げて私の側へ寄り添った。
『君こんなものがあったよ。』
喬介が笑いながら私の前へ差し出したのは、飛びッ切上等の飾が付いた鋭利な一丁のジャックナイフだ。鉄屑の油や細かい粉で散々に穢れているが、刃先の方には血痕らしい赤錆が浮いている。
『残念だがこう穢れていては迚も指紋の検出は出来ん。』
喬介は、手袋の指先で、柄元の塵を払い退けた。と、鮮かにG・Yと刻んだ二文字の英字が見えて来た。途端に、私の頭の中で電光の様な推理が閃いた。G・Y――とは、「山田源之助」をローマ字綴りにした場合の頭文字の配列である。そこで私は、すかさず言葉を掛けた。
『君、こりゃあ山田源之助の頭文字だ。犯人は源之助なんだね。』
『うむ。まあそう考えて行くのも悪くはないさ』