후리가나로 읽는 일본 고전
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
佐々木 邦의 ガラマサどん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,079자 · 202화면
と社長は断った。
「大丈夫でございます」
と保証して、私は松本さんと顔を見合せた。二人の頭に、茶飲み友達ゆえ四十台にてよしという覚え書の第一項が浮んだのである。
「ベッケルという独逸の技師だ。殊更に喧嘩口論を好むような男じゃなかった。此奴のラシャメンが我輩に秋波を送る。しかし我輩よりも年が多い。無論年が少いからって何うの斯うのと思う我輩じゃない」
「はあ」
「しかし双方社宅に住んでいたから始末が悪い。ラシャメンの奴、家まで押しかけて来る。我輩は無論相手にしない。裁縫を習いたいという口実で母と話し込むんだ。迷惑千万さ。しかしナカ/\の別嬪で、評判ものだったよ」
「社長もお若い頃は艶福家でございましたな」
「若い頃と限らなくても宜かろう」
「ハッハヽヽ」
と松本さんが笑い出した。
「丁度四十年前だったからね。少くともこんな老人じゃなかった」
と社長は多少の感慨を催したようだった。
「それから何うなさいました?」
と私が促す。
「当時我輩は月給二十五円。破格の抜擢で二回続けさまに昇給したんだから、同僚に猜まれていたんだね」
「成程」
「確かに誰かベッケルに焚きつけたものがあった。