후리가나로 읽는 일본 고전
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
佐々木 邦의 ガラマサどん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,079자 · 202화면
これは恐らく交詢社あたりの文芸講演で聞いて来たのだろう。元治元年生れの寺子屋育ち、その後変則英語を少し齧った丈けだそうだから、所謂シェキスピールなぞは読んでいる筈がない。
押問答をしても相手が社長じゃ仕方がない。長いものには巻かれろと思って、私は一段聴かされることになったが、
「しかしお序ですから、社長が義太夫をお始めになった動機をお話し下さい」
と条件をつけた。
「然うさね」
「簡単で結構です。お若い時からおやりでしたか?」
「いや、四十を越してからだけれど、動機は遠く青年時代に胚胎している。熊野君、これは立志伝に持って来いの材料だよ」
「有難いです」
「志を立てゝ上京してから間もなくのことさ。我輩は先輩の紹介で或弁護士の家へ書生に住み込んだ。この間話したろう? そら、将来毎日コーヒ湯の飲める身分になってやろうと発奮した頃のことさ」
「承わりました」
「その弁護士というのが毎晩義太夫を語ったものだ。それも奥さん初め、書生女中、家中のものが聴いていないと御機嫌が悪い。我輩も無論傾聴した」
「成程」
「今考えて見るとナカ/\巧者だったが、その頃の我輩は徹頭徹尾迷惑した。