후리가나로 읽는 일본 고전
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
佐々木 邦의 ガラマサどん을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,079자 · 202화면
と妻は未だ第一印象が抜けない。
私は三好さんの忠告に従って、大いに上へ努めている。上といっても、私達の地位では課長級までしか手が届かない。社長や重役には社内で行き会った時、最敬礼をする丈けだ。私に限らず、すべて下積みは此方から咫尺して真価を認めて貰う機会がない。それは課長級の壟断するところとなっている。この故に彼等はドン/\出世する。此方はいつまでも取り残される。
「社長や重役の家へは伺わなくても宜いんですか?」
と私は新任早々香川君に訊いて見た。
「年賀に行く丈けです」
「普段は御無沙汰ですか?」
「えゝ。全く交渉がありません。しかし社長の所へは近々機会がありましょう」
「これは有難い。何ですか?」
「令夫人が御病気です」
「お見舞いですか?」
「いや、お葬式です。随分長いですから、もう最近でしょう」
と香川君は待っているようだった。
「僕達は存在を認められていないんですな」
「そんなことはないでしょう。チャンと俸給を貰っていますから」
「それは然うですけれど」
と私は気がついて控えた。こゝだ。相手構わずに不平を言うなと三好さんから戒められている。
香川君とは机が並んでいたから、直ぐ懇意になった。