후리가나로 읽는 일본 고전
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ココナットのみ
ココナットの実
夢野 久作
夢野 久作의 ココナットの実(ココナットのみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,448자 · 35화면
……と思うと、その次の瞬間には、みるみる血の色を復活さして、身体じゅうを真赤な海老茶色にしてしまった。口をアングリと開いて、白い歯をギラギラ光らせながら、思い切って卑しい……獣のような……声の無い笑い顔をした。
その顔を見ているうちに妾はヤットわかった。ハラムの本心がドン底までわかってしまった。ハラムは運命の神様のマドウーラ様から、この妾を生涯の妻とするように命令られているに違いなかった。
ハラムはズット前から、妾に死ぬほど惚れ込んでいたに違いない。そうしてその悪魔みたいな頭のよさと、牡牛のような辛棒強さとで、妾の気象を隅から隅まで研究しながら、妾の心を捉える機会を、毎日毎日、一心にねらい澄ましていたにちがいない。
「オホホホホホ。おかしなハラム……そんなに真赤にならなくたっていいよ。妾は嘘を吐かないから……その代りお前も嘘を吐いちゃいけないよ」
ハラムは幾度も幾度も唾液を呑みこみ呑みこみした。御馳走を見せつけられた犬みたいに眼を光らせながら……。
「キット……キットお眼にかけます。ハイ。ハイ。私はお姫様の奴隷で御座います。ハイ……私は……私はまだ誰にも申しませぬが、世にも恐しい……世にも奇妙なオモチャを二つ持っております。