후리가나로 읽는 일본 고전
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ジストマたいじのはなし
ジストマ退治の話
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 ジストマ退治の話(ジストマたいじのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,042자 · 23화면
四月頃から胃の工合が悪くなり、食後に胃がしねしねと痛んで、ひどく痩せて来た。そしていつでも、胃袋の形とその存在とが自分にもわかって、いやな気持であった。しかしその年の夏には、英国の日食班が北海道へ来たので、その案内役をつとめたり、秋の大演習に、天皇陛下を低温室内にお迎えして、人工雪の実験をお目にかけるという大任があったので、無理を承知の上で、ずっと学校へ出ていた。その間登別温泉の北大分院へも、三週間ばかり入院して、超短波などというものをかけてみたが、ちっともよくならない。もっとも前から内科の方でも外科の方でも、いろいろ診断をしてもらっていたが、病名さえはっきりしていなかった。結局胃潰瘍、十二指腸潰瘍、乾性腹膜炎、慢性盲腸と、四つの診断が下され、やれやれということになっていた。酒も、煙草も、コーヒーも、肉類も、全部禁止。毎日牛乳ばかり飲んでいたが、もちろんそんなことでよくなるような生易しい病気ではなかった。
到頭あきらめて、雪の結晶の天覧がすんで間もなく、何もかにも放り出す気で、さっさと家をたたんで、伊豆の伊東へ引き揚げてしまった。その頃は、物理学さえあまり信用していなかったくらいだから、西洋医学などもちろん信用する気にはなれなかった。