후리가나로 읽는 일본 고전
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
辻村 伊助의 スウィス日記(スウィスにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,275자 · 410화면
ツューリッヒの再遊
者も山の頂上までは御断りだと云うので、とうとう断念してしまった。そして明日は墺太利の方へたって、ティロールの山でも見ようと思って、今日の午後は、その仕度がてらツューリッヒまで急行した。
ツューリッヒの再遊
汽車はリントの流れに沿うて、なだらかな山の裾に、水をたたえた湿原のあいだを走ってゆく。ウンテル・ブーフベルク Unter-Buchberg の丘をこすと、二十五哩にわたるツューリッヒゼーが、西の端までながながと見わたされる、幅は、一番広いところで、やっと二哩半しかないから、汽車の通う南の岸から、対岸の丘に並んだ段々の葡萄畑や、小村小村の百姓家の間に、箒を立てたようなポプラの梢にぬけだした尖塔や、またはその村路をのろのろ歩く荷車などが、手にとるばかりに望まれる。風は殆んど無い。水は蒼く沈んで、しかし夏の暴風の前に見るような静けさではなく、何となくのんびりして、村と云う村、木立と云う木立のはっきりとそのまま写った鏡の上を、遠く近く幾群れの鴎が、ゆったりと羽をのし、またはあわただしく入り乱れて、汽車にそって動くのが、雪国の春とは思われぬくらい温かい景色であった。