일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

辻村 伊助의 スウィス日記(スウィスにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,275자 · 410화면

아오조라 문고

ブリーク Brig

気温は余程低くなったと見えて、窓の内側が凍りはじめた。平らな谷底から、絶えず急な山岳を仰いでブリークへ着いたのは日暮れに間もない頃で、停車場前のホテル・ヴィクトリヤに入り込んだ。

ブリーク Brig

イタリヤ風に建てられた石屋根の、山ふところに吹きためられた一かたまりの、ブリークは寥しい村である。北はローンの渓の源遠く、フルカの峯は屹えずやと、のび上る空は雪もよいの重く濁って、フィーシュ、ベルワルトと流れに沿うて、グリムゼルの尼寺へも、まだ二日路はあると云う。南にはながながと、イタリヤへ通う街道も、今は雪に埋れて、ドモドソラへの旅人も、シムプロンの旧街道は通らない。

私はこの街道をたった一人、南の丘の上にぶらぶら登って行った。村路は狭く、スウィスとは思われぬくらいうすきたない松薪の、山のように積んであった上に並んで、もとより日暮れ近い残り惜しさと云った調子で、がやがや岳烏のようにはしゃいでいた餓鬼共が、人の顔を見ると神妙に、帽子をぬいで御辞儀をした。私はその下を、あおのきながら通りぬけて南へ出る。夕ぐれは黒衣の袖に宿ると見えて尼僧一人、しょんぼりと立っていた会堂の石の戸には、千七百二十八年とおぼろげながら記されてある。