후리가나로 읽는 일본 고전
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
辻村 伊助의 スウィス日記(スウィスにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,275자 · 410화면
蔭になっている。ヨッホの西南は今朝登って来たフィルンで、此の方面で第一に眼に入るのは勿論近いユンクフラウである、その形は北側、即ちラウテルブルンネンの方から仰いだように整った形ではないが、ユンクフラウ・ヨッホの辺から見るよりも遥かに立派である。直下のフィルンはながながと南にうねって、アレッチ・グレッチャーとなるのであるが、ここからはトゥルークベルクにさまたげられて、小屋から見渡すほど、ひろびろと眺めることは出来ない。この方面ではさすがに群を抜いているのはアレッチホルンである。そしてそのすぐ右には、遠くローンをへだてたミシャーベルの真中に四千五百五十四米突のドームが厳然と屹えていた。一口頬張ってはこう云う景色を見まわしている中、一本のワインはたちまち空になって、雪の上にころがされた。気楽なシュトイリは太い声で唱いはじめた、そしてその民謡の終りはドゥエットになって、ガイド達の野太い声が、透明な空に響き渡った。小屋では又アヴァランシュだと思っていたろう。
日はますます強く照って、二日の山登りに頬がヒリヒリする。岩蔭は風淀で、昼すぎの日をまともにうけても、私はぶるぶる震えていた、クラーレットもこうなると役には立たない。