일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ズラかったしんきち

ズラかった信吉

宮本 百合子

宮本 百合子의 ズラかった信吉(ズラかったしんきち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,656자 · 110화면

아오조라 문고

水上救護協会書記の妻ワルワーラが同じ借室の、裁縫女ナデージュダに絹ブラウズを縫わせた。ところが出来がわるいと云って金を払わず、請求するたんびにひどい悪態をついて辱しめる。その訴訟だ。「証人、グラフィーラ・イリンスカヤ」

五

声に応じて出て来たのは、体がしぼんでしぼんで、どんなにタクシ上げても裾が引きずるというような恰好をした七十余の婆さんだ。

婆さんは、赤い布をかけた机の下へ行きつくと、旧知の人にでも会ったように首をさしのばして、

「今日は。――女市民さん」

と愛嬌よく女裁判官に挨拶した。

思わず室の半分ばかりがふき出した。

「――私の訊くことだけに答えて下さい。よござんすか」

女裁判官が澄んだ瞳に笑を泛べしずかに云った。

「はいはい、わかりますよ。可愛いお方。私はもうこの年で、どうして嘘なんぞを吐きますべ。人の罪はわが罪でございますよ。――神よ、護り給え!」

婆さんは胸の前でいくつも十字をきりながら裁判官の後の壁にかかってる大きいレーニンの肖像へ向って恭々しく辞儀した。

滑稽にハメをはずしながら、婆さんはワルワーラがナデージュダに唾をしっかけたことまで証言した。