일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ズラかったしんきち

ズラかった信吉

宮本 百合子

宮本 百合子의 ズラかった信吉(ズラかったしんきち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,656자 · 110화면

아오조라 문고

だが、村を出るに贅沢云っちゃいられない。

親分のハゲ小林という半ズボンに引率されて、アルハラの現場小舎へ着いたら、山また山の黒っぽい樅の葉にサラサラロシアの粉雪が降りだした。

日本人が事務員を入れて三十人足らず。ほかにロシア人の労働者が五六十人稼ぎに来ている。日本人は日本人のバラック、ロシア人はロシア人のバラックと、山の斜面に四棟の小舎が建っていた。

根元へ斧を入れられた樹は先ず頭から振れ出し、細かい雪煙をたてて四辺の下枝を折りながら倒れる。それにたかって枝をおろす。それから雪の上、林の間を馬に引っぱらせてアムグーン川の上流まで運び出す。

そこでは日本人夫の経験のあるのが、材木をドシドシ氷結したアムグーン川へころがし込んだ。春、解氷期になると、ロシアじゅうの川は気ぜわしく泡立ちながら氾濫する。今こうやって氷の上へぶちこまれている材木は、アムグーン川の氷がとけて水嵩がますと一緒に、河口までひとりでに押し出されるという寸法だ。

人夫募集広告には、日魯林業株式会社直営現場となっていた。が、それは表面上のことで、内実は伐り出しから船渡しまでがいくらと、親分の請負だ。