후리가나로 읽는 일본 고전
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ニッケルのぶんちん
ニッケルの文鎮
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 ニッケルの文鎮(ニッケルのぶんちん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,523자 · 37화면
切られた上に打たれて気絶しちゃったの。傷は浅かったんだけれども、ひどくぶたれたんですね。警察でも随分調べたけれども、手掛かりがちっともないの。それに清水の爺さんは盗人が恐いから随分用心しているので、そう容易には入れないはずだし、それに先にそら銀行の通帳の一件があったりして、てっきり例の無電小僧の仕業となったのよ。新聞でもそう書き立てたの。そしたらそりゃ無電小僧が怒ってね、新聞に投書したのよ。大胆な泥坊じゃないこと。俺は無電小僧なんて名乗った事はないが、人がそういうのは多分俺の事と思うが、そういってくれる通りどこから入ったか、どこから出たか分からぬように立ち働くのが俺の腕の勝れた所で、俺は人に姿を見られた事はない。況や切れ物を振り回したり、傷を負わした事があるものか。少し不可解な事件が起こると、自分の無能を隠す為に、あれも無電小僧これも無電小僧と俺に責任を負わせるのはご免蒙ると偉い剣幕なの。警察では躍起となって探したけれども、とうとう捕まんなかったわ。それからしばらくするとまた二晩程古田がいなくなったんですって。おかみさんも仕方がないから抛って置くと、二晩目の夜中に、押入れの中でうんうん唸るような声が聞こえるのですって、気丈なおかみさんと見えて押入れを開けると、長持ちの中で人が唸っているようなので家政婦と