후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,878자 · 26화면
六、飛んだり跳ねたりマリオネットの兎小僧。
この自動車はポルト・オルレアンの古自動車市で買ったんだから、立派とか豪華とかっていうわけにはいかないけれど、なにしろコオト・ダジュウルのことですもの、自動車の一つくらい持ってなくては、シュナイダアにもコティにも交際うことは難しいのよ。さあ、コン吉、湯タンポをお腹んところへあてて! 車ん中であまり暴れると、踏み抜くかもしれないから用心しなくてはだめよ。いいわね、さ、出発!」
六、飛んだり跳ねたりマリオネットの兎小僧。北は巴里を基点として、南は仏伊の国境マントンに至る、ここは仏蘭西の※を縦に貫く坦々たる国有道路。この大道を、磨き上げられた宝石のごとき Peugeot-“103”、海鱸のごとき Renault の Les Stella、さてはロオルス・ロイス、イスパノスュイザ、――おのがじし軽やかな警笛と香水の匂いを残して、風のごとく爽やかに疾駆するうちに、模様入りの考古学的な自動車が、大いなる蝙蝠傘をさした二人の東洋人を乗せ大工場の移転のごとき壮大な爆音をたて、蒙々たるギャソレンの煙幕を張って、あたかも病みあがりのロイマチス患者のごとき蹌踉たる歩調で、大道狭しと漫歩しているのは、まことに荘重類ない眺めであった。