일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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バラックきょじゅうしゃへのことば

バラック居住者への言葉

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 バラック居住者への言葉(バラックきょじゅうしゃへのことば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,021자 · 9화면

아오조라 문고

同じ家に幾人かの人間が一緒に暮している、というただそれだけのものではない。良人と妻と親と子、心と肉体との通い合った者共が、一つの生活――一つの生活ということが大切なのだ――の中に結び合わされている、そういう家庭なのである。それは全体で一つのものをなしている。その中から誰か一人を取去ることは、一人の人間の身体からどの部分かを取去ることと、殆んど同じであらねばならぬ。家庭全体として、その部分に傷と痛みとを感じ、その部分から血を流すのである。

そういう家庭が、バラックの生活に於て、諸君の眼に本当に映ったことであろう。平常の生活に於ては、良人は家庭外の仕事のために、妻は家政の煩わしさのために、子は自由勝手な嬉戯のために、別々の方へ心を向けがちだったであろうが、バラックの狭苦しい板囲いの中で、ランプの薄暗い光の下で、乏しい食膳のまわりに集って、皆で顔を見合す時、云い知れぬ家庭的感激が諸君の眼を湿ませなかったであろうか。

古の各家庭には、また現代でも素朴な各家庭には、大抵一の神棚があって、そこに家庭の神が祀られてるのを常とする。神というものは、人間の理想の具体化であると共に、人間の気高い感情の象徴である。